逆流性食道炎
逆流性食道炎の治療
胸焼けとか呑酸(どんさん)とか言われていた症状で、胃酸が食道の方へ逆流する症状です。
胃液は強い酸性のため、食道に逆流すると、食道の粘膜を刺激して食道の粘膜がただれたり、潰瘍ができたりします。
具体的な症状としては、「食後に胸焼けがする」「ゲップが出たる」「喉に酸っぱいものや苦いものがこみ上げてくる」などです。
逆流性食道炎は高齢者に起こりやすいとされていましたが、最近は若い人にも増えているようです。
逆流性食道炎の原因
逆流性食道炎の原因として考えられているのは、ストレスからくる胃酸過多や、喫煙、高たんぱく質食、高脂肪食、コーヒーや緑茶などカフェインの多いもの、過食などによる胃酸過多などです。
脂肪分の多い食事をすると、十二指腸からコレシストキニンというホルモンが分泌され、下部食道括約筋がゆるんだり、胃酸が増えたりします。
また、アルコールによって下部食道括約筋(かぶしょくどうかつやくきん)の筋肉が緩むことにより、胃酸が逆流しやすくなります。
それから、糖分の過剰摂取によって糖反射が起き、蠕動運動が止まってしまい胃酸過多になることでも逆流性食道炎が起きやすくなります。
そして、衣服による腹部の締めすぎ、前屈姿勢、肥満、便秘などによる腹部の圧迫や、加齢による下部食道括約筋(かぶしょくどうかつやくきん)の筋力低下でも発症すると考えられています。
筋力のある若い人でも逆流性食道炎が発症するのは、肥満が原因ではないかと考えられています。
逆流性食道炎の治療方針
基本的には消化の良い物を食べ、暴飲暴食を避けることです。
鍼灸治療では、胃を虚血状態にして食欲を低下させますが、そのままだと代謝があがらず浮腫が出たりしますので、代謝があがる経穴を使います。
また、精神的ストレスでイライラしている場合は、そのイライラを鎮めるようにしていきます。
逆流性食道炎の目安
食生活や生活習慣の改善と同時並行の治療になりますが、3ヶ月〜6ヶ月が目安となります。
※個人差があります。