甲状腺機能亢進症/バセドウ病の治療
甲状腺機能亢進症/バセドウ病は女性に多い疾患とされていて、例えば著明な方でも、絢香、夏目雅子、岩崎宏美、田中角栄、増田恵子(敬称略)などがバセドウ病だったとされています。
実際に一般の方でも女性の方がかかる割合が多いです。
しかしながら、X JAPANのYOSHIKIも甲状腺機能亢進症/バセドウ病であったことを公表されていますし、男性でも甲状腺機能亢進症/バセドウ病に罹患することもあります。
甲状腺機能亢進症/バセドウ病の原因
自己免疫疾患の一つと考えられていますが、詳しい正確な原因は未だにわかっていません。
遺伝的要素もあるとされています。
東洋医学的に考えると“木気”の暴走と捉えるので、頑張り過ぎている人がなりやすい疾患だと思います。
甲状腺機能亢進症/バセドウ病の治療方針
西洋医学では、抗甲状腺薬の服用、アイソトープ(放射性ヨウ素)によって甲状腺の細胞を壊して機能を低下させる、手術によって甲状腺を切り取るなどの方法があります。
しかしながら、抗甲状腺薬の服用によって副作用が出て血管炎や腎炎になる人もいらっしゃいますし、アイソトープ治療や手術をすると甲状腺機能低下症になり、一生涯チラーヂンというホルモン薬が必要な体になる危険性もあります。
一方、東洋医学的に考えると“木気”の暴走と捉えます。
精神的なストレスや過度な頑張り、イライラや代謝できないような飲食物の過剰摂取などが原因と考えます。
ですから、陰陽五行論から見て、「木=肝」ですから、”肝の熱”、それが及ぼす”心の熱”を抜くように施術していきます。
頑張り過ぎて発症される方が多いのと、食生活が乱れてしまって肝に熱がこもっている方もいらっしゃいますから、食生活や生活習慣、仕事のストレス具合もすべて相談しながらの治療になっていきます。
バセドウ病は無治療で放置すると、心房細動や心筋障害をおこして、ときに心不全を起こし命に関わる病ですから、早めに対処することが必要です。
甲状腺機能亢進症/バセドウ病の治療実績
この患者様は学生時代にバセドウ病になって病院で薬を処方されたのですが、副作用がでて血管炎や急速進行性糸球体腎炎になられたそうです。そういった理由で薬による治療が続けられなくなりました。そして鍼灸治療を紹介されて1年ほどで治ったそうです。ところが社会人になってから再発されました。
前回の経験から鍼灸院を探されて当院に来られました。食生活の改善も相談させていただき、治療を始めてから10ヶ月ほどで血液検査の数値が正常になりました。
甲状腺機能亢進症/バセドウ病の治療の目安
6ヶ月〜1年が一つの目安となります。
※個人差があります。