スティーブ・ジョブズも鍼治療を受けていた

Steve Jobs前回、来日中のポールが指圧を受けたことご紹介しましたが、MacやiPhoneで有名なアップル社の創業者であるスティーブ・ジョブズも生前、鍼灸治療を受けていたそうです。
残念ながら、スティーブ・ジョブはすい臓癌で亡くなってしまいました。

師匠の所にもがん患者が来られています

私の師匠のところにもがん患者が来られています。
しかし、私の師匠は独自の考えで対応されていて、がんの患者さんには特別な治療をされています。
師匠の作りあげた治療方法で鍼を打つことはしません。
なぜなら、師匠の基本的な治療方法で施術をすると、がん細胞も同時に元気になってしまうからです。

私がお聞きしたのは、適切なツボを指圧することが基本で、必要最小限度の鍼を打つそうです。
そして患者さんには走ることと、食事に気をつけることをお願いしているそうです。
患者さんが少しでも欲を出して食べたいものを食べるとすぐに悪化するそうで、かなり厳しい制限になっていると聞いています。

鍼治療以外の方法も模索していた

スティーブ・ジョブがどのような鍼灸治療を受けていたのか、気になるところです。

Amazonの企業・経営部門の書籍でベストセラー1位となった「スティーブ・ジョブズ」には、このように書かれていました。

スティーブ・ジョブズ 第二巻 第34章

ところがである。腫瘍は手術で除去するか医学的に認められた対策がないというのに、ジョブズは手術を拒否し、友人や妻をぎょっとさせた。
「体を開けていじられるのが嫌で、ほかに方法がないか少しやってみたんだ」
そう当時を回想するジョブズの声には、悔やむような響きが感じられた。
具体的には、まず、新鮮なにんじんとフルーツのジュースを大量に取る絶対菜食主義を実践。これに鍼治療やハーブを併用した。インターネットで見つけた療法や、心霊治療の専門家など他人から勧められた治療も試してみた。南カリフォルニアに自然治癒クリニックを持つ医師の勧めに従い、有機ハーブ、ジュース断食、腸の浄化、水治療、負の感情の表出などを熱心にした時期もある。

英語版の原文です。

To the horror of his friends and wife, Jobs decided not to have surgery to remove the tumor, which was the only accepted medical approach.  ‘I really didn’t want to open up my body, so I tried to see if a few other things would work,’ he told me years later with a hint of regret.  Specifically, he kept a strict vegan diet, with large quantities of fresh carrot and fruit juices.  To that regimen he added acupuncture, a variety of herbal remedies, and occasionally a few other treatments he found on the internet or by consulting people around the country including a psychic.  For a while he was under the sway of a doctor who operated a natural healing clinic in southern California that stressed the use of organic herbs, juice fasts, frequent bowel cleansings, hydrotherapy, and the expression of all things negative.

何が良いかはわかりません

スティーブ・ジョブズの伝記を読んでいただけたらわかるのですが、鍼灸治療を否定しているわけではありません。
やはりジョブズにはかなりのストレスがかかっていたことがわかりますし、彼の生まれつきの性格も災いしているような記述も見られます。
また極端な菜食主義なども影響しているようで、必要な栄養が吸収できない体だったようです。
現代人は過食傾向にありますが、偏った食事も良くないようにも思えます。

菜食主義者で有名なポール・マッカートニーは72歳ながら未だ現役のミュージシャンで、日本公演も3時間ぶっ通しのライブでも水も飲まずにこなしているのを知ると、凄いと思いますし、菜食主義者の食生活によって栄養が偏るとも思えないのです。

玄米菜食で癌を克服した人もいますし、人参ジュースやビタミンCの大量投与で克服した人もいます。
もちろん人それぞれ考え方があるので、どれが正しいとか言うつもりはありませんが、自分で情報を探して自分で判断しなければならない時代になったのだと思います。

スティーブ・ジョブが私の師匠に巡り合っていたら、もう少し長生きしていたに違いない、そんなことを考えてしまいますが、こればかりはなんとも言えません。

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整体指圧マッサージの他、主に鍼灸治療を行なっています。

参考文献:スティーブ・ジョブズ I,II ウォルター・アイザックソン (著), 井口 耕二 (翻訳) 講談社

Steve Jobs Steve Jobs Hardcover – October 24, 2011 by Walter Isaacson (Author)