半身浴をお勧めします

温泉最近の気候は梅雨らしくなく、どちらかというと秋のような涼しさがあります。
快適で過ごしやすいという人もいるでしょうが、朝晩が冷えて風邪をひいたり足がつったりする人も多いようです。

体が冷えてるという時や、普段お風呂に浸かっていて湯上がりの後しんどいと思われる方は半身浴をお勧めします。
患者さんにも普段からお話ししていますが、実は肩までお湯に浸かっていると体の負担が大きいのです。

インターネットのニュース記事でそれを裏付けるものがありました。

「熱い風呂で疲れがとれる」という通説のウソ

「熱い風呂で疲れが取れる」という通説のウソ 「間違いだらけの健康常識」を名医が明かす

以下引用文はニュース記事からの一部抜粋です。

脳の老化や体の疲労などを専門に研究している梶本教授に言わせると、「熱いお風呂に肩までゆっくりつかると、逆に疲れをため、体をさらにボロボロにしてしまう」。
体が体温を調節するために、かなりのエネルギーを消費するのが、その理屈。熱いお湯に浸かった後、ぐっすり眠れたという経験のある人は多いが、これは入浴で体がさらに疲れてしまった証拠そのものなのだ。

では、疲れている時にお風呂に入ってはいけないのか。梶本教授によれば、正しい入浴方法をすれば疲労回復が期待できるという。それが、40℃ぐらいのお湯に半身浴でつかることだ。これで血行がよくなる。体温調節のためのエネルギー消費も少ない。

経絡で考えても半身浴が良い!?

洗い場鍼灸治療に用いられる経絡は経穴(ツボ)が並んでいて気の流れるところとされています。
その経絡の中でも、厥陰(けついん)の経絡=「厥陰肝経、厥陰心包経」は陰気が少ないところ、つまり陽気=熱が多いところということになります。
肝経は文字通り「肝臓」に関係していますし、心包経は「心臓」と関係しています。
ですから肩までお湯に浸かると、肝臓や心臓の熱を逃がすことが出来ず、体に負担がかかるということになります。

西洋医学的に考えも、栄養素の分解・合成・解毒を行い高い熱を出すのが肝臓で、その熱を体中に分散させようと頑張っているのが心臓ですから、肝臓と心臓は熱いわけです。

疲労回復にはマッサージ

マッサージもちろん十分な睡眠も必要ですし、少しでも体を横にして休む事も必要ですが、自力で血液やリンパ液を流すことが出来ないほど疲れている場合はマッサージがお勧めです。

ちなみに、疲労回復に効果的なのはマッサージ。血流をよくし、リンパ流も改善させるので老廃物を外に出せる。長時間のサウナや熱いお風呂と違って、マッサージは体に負担をかけずに血流を改善できる。

当然ですが、マッサージを行なえるのは「あんまマッサージ指圧師」だけです。
施術する人が国家資格を持っているかどうか確認してください。

疲労回復には食事も大切です

そして食べ物から疲労回復をはかるにはビタミンが豊富な食材をとることです。

江戸時代にはビタミンB1の不足で起こる「脚気」という病気がはやっていた。対してウナギにはビタミンB1が含まれており、江戸時代だとウナギを食べることが疲労回復やスタミナ増強に効果が期待できた。
ところが、現代の食生活の質は飛躍的に上昇。日本人の中でビタミンB1が極端に不足することはほとんどなくなったため、ウナギを食べてもほとんど目立った効果は見込めないというカラクリである。

精米機と江戸患い」というブログでも書きましたが、玄米ではなく精製した白米を食べ続けたために「江戸患い」=「脚気」になってしまったということです。

最近は脚気になる人は殆どいませんが、疲労回復やスタミナ増強のために、出来れば一日一回くらいは玄米を食べるとビタミンB群やE群の補給になるので良いと思います。
そして鰻を買わなくてすみます。

もし体が冷えてるなと思ったら半身浴を試してみて下さい。
半身浴をしている間、肩が冷えて寒く感じる場合は、乾いたタオルを肩にかけるとよいでしょう。

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参照元:東洋経済オンライン
「熱い風呂で疲れが取れる」という通説のウソ 「間違いだらけの健康常識」を名医が明かす