伝統的鍼灸治療と西洋医学的知識を組み合わせています
当院は、西洋医学の解剖学や生理学、病理学等の知識を踏まえた上で、東洋医学的な考え方に基づいた鍼灸治療を行います。
まず、患者さんの状態を把握するために、舌診・脈診・腹診・背候診という伝統的な方法を最初に用います。次に、西洋医学における解剖学や生理学の知識を合わせて体の調子をみていきます。診断や治療方針を患者さんに説明した後、経穴(俗に言うツボ)を使った鍼灸治療に移ります。必要に応じて、お灸やあんま、マッサージも取り入れます。
患者さんへの説明については、専門的で難解な東洋医学用語で分かりづらいということのないよう心がけており、必要に応じて解剖学の本や生理学の本をお見せしながら解説します。西洋医学でよくみられる「検査結果では問題ないのに調子が悪い」という方や「原因不明の病気に苦しんでいる」という方、「薬や手術に頼らない治療を希望する」という方に好評です。
つらい部分だけを治すということはしません
東洋医学の考え方は、体の局所だけを診て治療をすることをしません。”小局”療法(局所治療)ではなく、”太極”療法(全体治療)なのです。東洋医学において、人間は自然の一部であり、季節や天候の影響も受けると考えており、生活習慣や食生活も考慮に入れて治療にあたります。
当院では、舌診、脈診、腹診、背候診に加えて、手足の経穴(ツボ)や経絡の反応などによって患者さんの身体全体を調べ、痛みや不具合のある処だけの治療ではなく、症状の根本を把握し、それの根本を治療しながら全身の調子を整えていきます。「肩だけ治す」とか「腰だけ治す」ということではなく、心身全体の治療をするので、根本から症状を改善することができるのです。
特に当院では、体のみならず心(精神状態)も含めて一人の人間として捉え治療にあたりますので、肩こりや腰痛といった慢性の痛みやぎっくり腰などの急性疾患のみならず、内臓疾患やうつ病でも高い治療効果を実感して頂いてます。
人の体は食べ物からできています!
当院では、人が健康であるためには、食事も重要であると考えています。人間の体は毎日のように細胞が入れ替わっています。例えば、変化のないように見える骨には骨を作る細胞と骨を壊す細胞があるため、閉経後の女性はホルモンバランスが崩れて骨を壊す細胞が優位となり”骨粗しょう症”になりやすいのです。
そこで、国際中医師・国際薬膳師の資格を持ち、薬膳料理とマクロビオテックを学んで師範の資格を取得された善甫眞由子先生に料理を習い、役に立つ情報があれば患者さんにお伝えするようにしています。
善甫先生の考え方や料理や食事に関する話を「料理教室に行ってきました」というブログに書きましたので、こちらもご一読ください。
「治未病」という心身のメンテナンスをしましょう!
重い症状や病気になられた方を初め、治った後に再発を防止するため定期的に来院される方も多くいらっしゃいます。
東洋医学には、「治未病(ちみびょう)」という「未だ病になっていないうちに治す」という考え方があり、「健康を維持する」という予防目的も重視しています。当院では、主訴たる病気や不調を治療して健康になっていただくことは当然ながら、未病治の観点から病気になる前の不具合や不快な症状を鍼灸治療で治していくことで、新たな病気を発症することなく、健康な生活を送れるようにしていくことも大切にしています。
何となく調子悪い、何となく心身がすぐれないという方は、1ヶ月に1回の心身メンテナンスに来院していただければ、再発防止だけでなく、定期的に自分の健康状態を把握することによって、心身ともに健やかに過ごせるというわけです。