神戸市灘区六甲道駅近のリンゴ健康院です。主に鍼灸治療を行なっています。

本当に暖冬でしょうか

角砂糖暖冬(だんとう)と言われて久しいですが、逆に厳しい寒さを感じます。
今年の「大寒」の1月21日も冷えました。

北海道はもちろん沖縄の上空まで降りてきた寒気が原因のようです。
西日本の全府県庁地が氷点下にまでなるようです。
風が強く吹き、頬が痛いほどの寒さです。

これだけの寒さがあると元気な人でも肩こりや腰痛を訴えたりします。
肩がギュッと縮こまるような姿勢を取る事が多くなり、特に首と肩の間あたりに凝りを感じます。

「断糖生活」という考え方

コンペイトウところで、「断糖生活(だんとうせいかつ)」というのは私が作った造語です。
出来るだけ糖分を摂取しない(甘いものをとりすぎない)生活を目指すものです。

「糖質制限」も流行っているようですが、全くご飯を食べないという極端な生活はお勧めしません。
肝臓は脳のエネルギーをアミノ酸を材料にしてグルコースというものにして、13時間分貯蔵できます。
肝臓のエネルギーが残り少なくなると、肝臓は血液中のアミノ酸2gからブトウ糖1gを作り、脳に供給して脳の活動を維持しようとします。
このようにアミノ酸からブドウ糖に変換する働きのことを糖新生といいます。

その糖新生は、例えば遭難したような飢餓状態が続くといった極端な場合に働きます。
ですから、普段は肉食だけという偏った食事をするよりも、普通に質素な和食をとる事をお勧めします。

甘いもののとりすぎで背中に痛みが

角砂糖とコーヒー外食やスーパーなどで販売されているお総菜などには砂糖が使われているので、完全に砂糖・小麦粉を除去しようとすると、外食が出来ないので、「断糖」という表現は厳し過ぎるかもしれませんが、それくらいの方が健康に良いという意味です。

当院に来られている方で、糖分(砂糖や小麦粉)の摂取過剰で背中に痛み(糖分摂取過剰の反応=筋緊張)を訴えていた方がいらっしゃいました。
砂糖や小麦粉といった「消化が早く、すぐにブドウ糖になり、血糖値が上がるもの」を食べることで急激に血糖値が上がりますが、すい臓からインスリンが放出され血糖値を下げます。
そして急激に血糖値が下がるために飢餓感が現れ、また砂糖や小麦粉が欲しい、という状態になります。
そういったすい臓の過剰な働きの投射が背中に「筋緊張」という形で現れて、痛みとなるのです。

本来の味覚が戻る

角砂糖ご本人の決意で2ヶ月間、自宅で砂糖と小麦粉を摂らない生活を続けたところ、背中の痛みは消えていました。
ご本人から背中を確認して欲しいというご依頼を受けて触れて確認してみましたが見事に「過剰な筋緊張」は消失していました。

そして、その方が仰るには、外食した時や、買ってきたお総菜を食べた時に、砂糖が多く使われているということにとても敏感になったとお話しされていました。
つまり、砂糖漬けの食事を摂り続けると味覚が麻痺し、「砂糖は美味しい」という脳内回路ができ上がってしまい「砂糖中毒」に陥り、すい臓の負担が増えて背中の痛みを産み出してきたのではないでしょうか。

ただこの方の背中には、“やや食べ過ぎ”か“早食い”の反応が現れていたので、「腹八分目にする」ことと、「急いで食べないようにして、ゆっくりよく咬んで食べていただく」ようにお話させて頂きました。

“やや食べ過ぎ”か“早食い”をしてしまうと胃の負担となり、それが背中に投射されます。
そうなるとまた背中や腰が張ってきて痛みを生じます。

人間の体は正直

人間の体は正直です。ウソはつきません。
ですから患者さんの体を診たり触ったりするだけで体調が分かりますし、痛みは患者さんの生活を反映しているともいえるのです。
そして、人間の体は食べ物から出来ています
健康であるためには食生活はとても大切だと思います。
そういう意味でも鍼灸治療の勉強だけでなく、薬膳料理を習ってきました。

食べ過ぎを押さえていく治療も可能です。
普段の食生活で問題があるように感じられる方は、是非一度ご来院ください。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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