「ゴールデンウィークの過ごし方」にも書きましたが、季節の変わり目ごとに「土用」があります。
夏の『土用丑の日』の2015年の日にちは、7月24日と8月5日です。
今日はその「土用の丑の日」ですね。
土は脾胃にあたる
陰陽五行論で言えば「土」は脾胃に該当します。
(脾については諸説ありますが、膵臓と考えられていることが多いようです。
しかし、ただ「脾」として捉えて、脾胃で消化器全体の働きと考えた方が受け入れやすいと思います。)
「土」は緩衝作用を意味していて、急激な変化を穏やかにしていく働きを表しています。
そういうわけで季節の変化がある時に、土用という時間を設けて体に負担をかけないようにするような知恵が生きているのです。
それはつまり、季節が変わる時期は、「脾胃に負担のかかるようにしてはいけない」ということになるのです。
ですから、本格的な夏を迎えるための大事な時期なので、脾胃=消化器をいたわって暴飲暴食をしないようにした方が良いのです。
また、イライラすると木の気が旺盛になって土(脾胃=消化器全体)を傷めます。
そして木の臓腑「肝」は目を主ると言いますから、目を酷使することもよくありません。
東洋医学的に表現すると「木克土」ということになります。
穏やかな気持ちで過ごすことも大切です。
ストレスから胃潰瘍になる、という例えが分かりやすいでしょう。
ぼぉ〜っと過ごす時間を持つようにしましょう。
明日出来ることは明日にして、自分の心身を休める時間も大切にしてください。
鰻は食べない方がいい!?
では何故夏に食べるようになったかというと、諸説ありますが、江戸時代にうなぎ屋が「うなぎが売れないで困っている」ということを平賀源内に相談し、「本日丑の日」という張り紙を店に貼れば良い、という提案をしたそうです。
結果的にうなぎ屋は大繁盛になったそうです。
このアイデアがヒットした背景に、当時は、「丑の日にちなんで、“う”から始まる食べ物を食べると夏負けしない」という風習があったそうです。
本当のことはわかりませんが、売れないうなぎを売るための秘策が、旬ではない“夏”という時期にウナギを食べる風習を根付かせたという説が有力のようです。
しかしながら旬(季節感)を無視していますし、五行論でも土用は胃腸をいたわるべき時期ですので、脂っこいものを食べると元気が出るどころか逆に疲れてしまう可能性もあります。
次の日はあっさりとした食事を
もし鰻を食べてしまったとしたら、次の日の食事はお粥にしてみてはどうでしょうか。
野菜の煮物や大根おろし等、あっさりしたおかずとお味噌汁くらいが丁度良いと思います。
冷たいものが欲しくなる時期ですが、氷いっぱいのアイスコーヒーや冷たいジュース、素麺や冷麺などを食べていると胃腸が冷えて夏バテになります。
元気が出ないなぁと思ったら、コーヒーの代わりに梅醤番茶を飲むと胃に優しく、元気が出てきます。
梅醤番茶は、温かい番茶に梅干しとすり下ろした生姜、醤油を少し入れたものです。
番茶は無農薬のものをお勧めします。
調子が悪い時は早めに治療を
クーラーやエアコンの冷気で体の表面も冷えて肩や腰がこわばって鈍い痛みが出てくるかもしれません。
普段シャワーばかりの方は、ゆっくりお風呂に入り半身浴をするのも良いと思います。
どうしても食欲が出ない、元気が出ない、肩や腰が重痛い、なんとなく不快に感じるというときは、早めに治療に来て下さい。
次が秋の土用で、10月28日土曜日となります。
秋の土用も気をつけてください。
暴飲暴食をせず、ゆっくりする時間も持ちましょう。
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