膏肓という経穴
時々膏肓(こうこう)という経穴(=ツボ)の痛みについて検索される人が多いようです。
「病膏肓に入る」と使われることが多いのですが、それは、「病気が内臓の最も奥深いところに入ってしまい、治療の届かない部分まで病んでしまった」という意味になります。
ところで、人は内臓の不調が背部に投射されます。
これは「沢田流聞書 鍼灸真髄」を良く読んで頂ければわかると思います。
ですから、膏肓穴だけ治療しても改善されません。手足にある経穴を使って内臓の調子を整えるように治療しましょう。
下手に鍼を打つと命にかかわります
膏肓穴に直刺(体表に対して垂直に鍼を打つ)すると肺に穴が開き、気胸を起こしてしまうことがあり、そうなると呼吸困難になります。
気胸とは肺が持っている陰圧で潰れてしまう状態のことです。
両方の肺に穴を開けてしまうと、両方の肺の気胸から呼吸が出来なくなり死に至ります。
膏肓穴は横刺で切皮(せっぴ)程度にすることです。
決して上背部、特に肺の裏面、肋間部の背後に鍼を直刺してはいけません。
起立筋でも注意が必要です。
膏肓穴については、「肩甲骨の内側の痛み(1)」、「肩甲骨の内側の痛み(2)」、「肩甲骨の内側の痛み(3)」をそれぞれご覧下さい。
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