便秘で死にかけたニュース
中国のニュースサイトでこんな話題を見つけました。
・急な腹痛に襲われて救急搬送された男性が検査を受けた。
・10年間の宿便によって心臓が圧迫され、本来左側にあるべき心臓が右側に押しやられていた。
・その便秘も、生まれつき「結腸」が拡張している「先天性巨大結腸症(ヒルシュスプルング病)」という疾患であることが分かった。
・男性は緊急手術を行なわれ便を除去し腸内洗浄し、結腸の修復手術をされ一命はとりとめた。
・宿便は5kgあった。
・もし手遅れになって腸が破裂すれば、命を落としていた危険性もあった。
5kgの宿便とは苦しかったでしょう。
便秘とはいえ侮れないということがお分かりいただけると思います。
便秘で肋骨骨折
ところで、私の知人の治療院にも便秘が原因で左肋骨にひびが入った人がいるそうです。
丁度水平にある大腸(横行結腸)が下向きに角度が変わる辺りが左肋骨の辺りです。
この辺りで便秘が起きて肋骨が圧迫されたようです。
命を落とすまではないかもしれませんが、かなりの激痛だと思います。
便秘の種類
便秘にも色々な種類があります
食事性便秘
原因:繊維質の少ない偏った食事。少食。
→腸壁に刺激が起こりにくい。
改善方法:食事を規則正しくとる。繊維の多い野菜や果物をたくさん食べる。
習慣性(直腸性)便秘
原因:度重なる便意の抑制、下剤や浣腸の誤用・乱用。
→直腸の感受性が低下し、糞便が送られても直腸が収縮しにくく、便意が起こりにくい。
改善方法:朝食を十分とる。朝にトイレタイムの時間的ゆとりを持つように心掛ける。(我慢しない)
弛緩性便秘
原因:大腸の緊張低下・運動の鈍化。(腸の内容物の通過が遅れ、水分を余計に吸収してしまう)
→腹筋力の衰え(排便時に腹圧がかけにくい)
改善方法:繊維質の多い食事をとる。適度な運動をする。
痙攣性便秘
原因:ストレスや自律神経のアンバランス、特に副交感神経の過緊張による。
→結腸に痙攣が起こり、そこが狭くなって便の通過が妨げられ、直腸に入るのに時間がかかる。
改善方法:精神面での余裕を持つ。香辛料・刺激の強い食物は避ける。繊維質の多い食事をとる。
便秘の弊害
一般的には命に関わったりすることはありませんが、便秘になると様々な症状が伴って現れることがあります。
例えば、食欲不振、口臭、げっぷなどの消化器にまつわる症状です。
他にも、頭痛や倦怠感、注意力が散漫になったり、めまい・イライラ・不眠・肌荒れ・吹き出物・痔・血圧上昇などが起こることがあります。
腸内環境が精神面に影響を与えることも最近の研究でわかってきています。
過敏性腸症候群がパニック障害を併発することも論文で発表されていますし、「幸せホルモン」と言われる脳神経の伝達物質であるセロトニンは小腸で95%が産生されていますから、腸の状態をより良く保つことは大切です。
鍼灸治療は有効です
ストレスがかかって交感神経が過緊張状態になって便秘になる場合も、副交感神経が優位になって便秘になる場合も、また、橋本病のように身体全体の代謝が落ちてしまって便秘になった場合も、鍼灸治療は有効です。
もちろん食事の改善が一番良いので、繊維質の多い野菜、特に根菜類を食べることや、適度な運動も必要ですし、何よりも夜更かしをしない、規則正しい生活をするように心掛ける必要があります。
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三宮まで大阪から電車で21分、明石から電車で15分、三宮駅から徒歩10分のリンゴ健康院です。
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整体指圧マッサージの他、主に鍼灸治療を行なっています。
参考文献:目でみるからだのメカに済み 堺章著 医学書院
参照元中国語ニュースサイト:太原新聞網、Apple Daily