口苦(こうく)という症状
患者さんに問診している時に、口の中が苦い時があるという話を聞く時があります。
これは、東洋医学で言う「口苦(こうく)」という症状です。
口苦という症状
西洋医学的には薬の副作用で起きるとされていたり、病院の検査で原因が特定されず、味覚障害と診断されて亜鉛の摂取を勧められても改善しないという人もいます。
一方東洋医学では、肝胆湿熱証で見られる症状として考えられています。
これは中焦つまり人体を上から上焦・中焦・下焦と分けた時の真ん中にある臓腑、脾胃の熱が肝胆に波及したと考えられています。
それから、脾胃湿熱証でもよく見られるもので、脾胃つまり消化器が湿邪と熱邪によって侵されている状態で、どちらの証でも脾胃に湿熱が多い状態といえます。
東洋医学的には、アルコールや甘いものの過剰摂取による湿邪、精神的なストレスによる肝胆に熱がこもることなどが原因とされています。
口苦とともに起きる症状
肝胆湿熱証で同時にみられる他の症状は、
- 両脇が張って痛む
- イライラする
- 怒りっぽい
- 喉が渇く
- 尿が濃い黄色
- 硬い便が出る
などです。
治療の方針
口苦も味覚障害も似たような治療になりますが、
- 飲食物の調整
- 生活習慣の見直し
- 鍼灸治療による脾胃、肝胆の熱抜き
- また余分な水分(湿邪)を尿や汗として排泄できる体にする
といったことを念頭において治療にあたります。
口の中が苦いとか味覚がおかしい(味覚障害)というときは鍼灸治療をお試しください。
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