鍼灸治療について
古代中国で生まれたといわれている鍼灸治療は3000〜4000年の歴史があり、WHO(世界保健機構)が認めるように、様々な疾患に適応しています。
長い歴史を経ても衰えるどころか、海外でも専門学校ができるほど世界的に認められている伝統医学です。
我が国では明治維新まで漢方医や鍼灸医が主流でしたが、明治維新の後に明治政府は富国強兵策をとり、戦争で傷ついた兵士を治療するために西洋医学を推進し東洋医学を撲滅させようとしました。
手術や輸血、点滴や消毒等を考えると、西洋医学の方が負傷した兵士の治療には都合が良かったのです。
しかしながら、現在でも西洋医学で治らなかった患者さんが鍼灸治療で治ったという話は良く聞かれます。
当院でも西洋医学的治療で副作用が出現し、鍼灸治療を勧められたという患者さんも多数来院されています。
ちなみに、中国や韓国では、西洋医学の医師と中医学・韓医学の医師(中医師や韓医師)が対等の立場であり、利用者(患者)が自由に選べるようになっています。
鍼灸治療は薬を用いない治療ですので、副作用はありません。
また、鍼灸治療は即効性があるといわれており、人間がもともと持っている自然に治る力(自然治癒力)を引き出し、病気になりにくい体へと整えていきます。
また、東洋医学には「未病治(みびょうち、未だ病ざるを治す)」という言葉があります。
当院では、主訴たる病気や不調を治療して健康になっていただくことは当然ながら、未病治の観点から病気になる前の不具合や不快な症状を鍼灸治療で治していくことで、新たな病気を発症することなく、健康な生活を送れるようにしていくことも大切にしています。
当院の考え方
私が「患者さんの病気を治す」というのではなく、私が「手助けして患者さんが持っている治る力を引き出す」と考えています。
例えば、包丁で指を切るなどの小さなケガであれば、消毒をして絆創膏を貼っておく等の適切な処置で自然と治ります。
人間は本来そういった自然に治る力を持っているのです。
「自然治癒力」という言葉をご存知の方も多いと思います。
しかし、過度なストレスや不規則な生活、過労や介護疲れ、多忙な家事や育児、病後の体調不良、暴飲暴食や運動不足、暑すぎたり寒すぎたりといった環境で体調を崩してしまった場合には、自然に治る力が極端に低下してしまいます。
このような場合には、他人の手助けが必要となります。
鍼灸治療は患者さん自身が持っている治癒力を最大限に引き出し、健康な状態を維持できるように整える治療法なのです。
当院では、「誰が治療するかわからない」というようなことのないように、院長自らがきちんと治療させていただいております。
詳細なカルテを書き残し、患者さん一人一人の症状を把握するように努めております。
また、丁寧な治療をするように心がけておりますので、お待たせすることのないよう、事前に予約をしていただくようお願いしております。
施術の流れ
1 初診の時に、現在の症状など、分かる範囲で問診票に記入していただきます。
2 治療用ベッドに移動して、仰向け寝ていただき、問診や舌、脈、腹部の具合などを診て治療方針を決定します。
3 そのまま仰向けの状態で、主に手足のツボに刺鍼します。(5〜15分鍼を刺した状態を維持します。)
4 次に、うつ伏せの状態で、主に背中、腰のツボに刺鍼します。(5〜15分鍼を刺した状態を維持します。)
5 更に必要な局所に鍼を刺す場合やお灸をすえる場合があります。また、必要に応じてあんま、マッサージ等の手技療法を行います。
治療時間は約45〜60分程です。
初診は1時間30分ほどかかることがあります。
症状により所要時間が変わる場合があります。
1回の施術料
詳細はこちらをご覧下さい。