背中と腰が鉄板のように硬い

鉄板のように硬い背中と腰腰から背中にかけて全体的に筋肉がカチカチに張っていて、まるで鉄板のような状態になっている方が時々いらっしゃいます。

少し触っても痛みがあって、筋肉の緊張がきつく、背中や腰を曲げるのが困難で、呼吸もしづらいという状態です。

暴飲暴食はしていないとおっしゃられることが多いですが、内臓の負担からくる筋緊張であることはわかります。

内臓体壁反射の一種です

自律神経図「内臓体壁反射」として解釈されることが多く、内臓の負担・不具合が現れているとして考えられています。

内臓の負担が体中を走っている経絡に「筋緊張」として現れます。

肩こりや腰痛も同じ考え方でとらえられることが多いです。

そういう背中をしている人は腹部の緊張もかなりきつく、腹部を軽く触診しても痛みや不快感が強いです。

原因は早食いや飲酒による過食

早食い早食いをしてしまうと、満腹感が得にくく、ついつい食べ過ぎてしまいます。

また唾液があまり出ないので胃腸の負担が増えます。

解剖学を勉強すれば分かるのですが、口も立派な消化器であり、唾液も立派な消化液の一つです。

早食いをしてしまうと満腹感が感じにくく食べ過ぎるようになり肥満に繋がります。

早食いをしてしまうと結果的に過食をすることになり、内臓の負担から腰部の筋肉が緊張し、腰痛を引き起こします。

それから、ビールやワインなど飲酒しながら食事をとると神経がマヒし満腹感が得られずついつい食べ過ぎてしまいます。

アルコール類を摂取しながら食べることも胃腸に負担がかかり、腰や背中の緊張を生み出し、腰痛を引き起こします。

腹部の緊張を緩めると楽になります

古い書物手足の経穴(けいけつ=ツボ)を適宜使うことで腹部の緊張がゆるみます。

腹部は内臓の働きを表していますので、腹部が柔らかく、緊張がない状態になれば背中や腰の筋緊張もほぐれて楽になります。

腰や背中をもみほぐしても、その時は楽になるかもしれませんが、またすぐに元に戻って硬くなります。

体の中から治していかなければ、根本解決はしないということです。

特に慢性腰痛の人はその場限りの対処療法ではなく、根本治療を選んで下さい。

慢性腰痛を放っておくとぎっくり腰やヘルニアなど、もっと辛い状態になりかねません。

治療方法

治療していくには、食欲を抑える経穴、代謝を上げる経穴、筋緊張を緩める経穴などを選びます。

イライラして過食に走ってしまう場合は「精神安定の経穴」を加えていきます。

そういった各人の体調・症状を考慮しながら適切な経穴を選んで治療していきます。

治療の実例

鍼治療をする前とその後すぐの写真をご覧ください。
腰部の緊張が緩和されています。

腰部の筋緊張

施術前で腰部の筋肉が緊張しており、腰椎の両側が盛り上がり、腰椎の部分がへこんでいるように見えます。


腰部緊張の緩和

鍼灸治療の後に腰部の筋肉の緊張が緩和されたことがわかります。

早食いや過食をしないために

食事をする女性早食いを避けるには「お箸を置いてよく噛む」ということを気にかけると良いと思います。

もちろん飲酒する場合は適量を考えて、食べ過ぎないように気をつけてください。

更にテレビを見ながら、とか、スマホを触りながら、という「ながら食べ」も満腹感が得られず、ついつい食べ過ぎてしまいますので良くありません。

今一度自分が早食いや過食をしていると思われる方は気をつけるようにしてください。

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