天候不順でぎっくり腰が多い
寒暖の差が激しくて急に寒くなったり、また温かい日が戻ったりしています。
そういう時に体調を崩される方が多く来院されますが、なかでもぎっくり腰になられる方が多いです。
体温を作り出すところ
人間の体温が一定であるのは、その温度で様々なタンパク質が働くように出来ているからです。
ですから、体を冷やすということは病気への第一歩ということになります。
本来人間の体は食べ物から栄養を吸収し、それを燃やす(酸化させる)ことで熱を作りだしています。
特に肝臓で栄養分の異化同化(タンパク質の合成や薬やホルモンの分解など)を行なっているので、大変熱を持ちます。
その熱を体中に分配しようとしているのが心臓です。
また、肝臓と同じように熱を作り出しているのは心臓も含めた筋肉です。
ですから、体を動かす事は体温を維持する上で大切なことです。
使い切りカイロにご注意を
使い切りカイロ(使い捨てというとちょっと勿体無い感じがします)は、一時的に体を温めるので確かに冷え症の人や寒さをしのぐのには大切なものです。
しかしながら、それに頼り切ってしまうと自分から熱を作り出す力が衰えてしまいます。
栄養を体中に送り、老廃物を回収するという意味でも、体の中心にある熱を分配するという意味でも、血液を循環させる軽い運動はした方が良いでしょう。
筋肉が衰えると熱を作り出せないだけでなく、歩く力も衰えますし、心臓のポンプ作用を助けることが出来なくなって、心臓の負担が増えてしまいよくありません。
予防のために出来ること
ぎっくり腰になってしまったらまず安静にすることです。
鍼灸治療であれば1〜2回の治療で大丈夫ですが、自分で出来る予防方法を記載しておきます。
- 一回20分程度の早歩きの散歩を週に3回
- 足湯か半身浴
- 温かい食べ物を食べる。特に鍋料理がお勧めです。
- 冷たいビールは控える(体の中から冷えるのでぎっくり腰になりやすい)
- 下半身を冷やさない服装(ズボン・パンツスタイル、靴下の着用、サンダルではなく靴を履く)
体を冷やす事は避けましょう
美味しいと思っているビールやアイスコーヒー、アイスクリームなど体の中から冷やすものは避けた方が無難です。
特にビールを飲んだ翌日に腰を傷めている方が多いです。
もしぎっくり腰になってしまったら、往診致します。
自力で移動できそうであれば治療に来て下さい。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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