肩こりがひどいから、肩だけ揉んでもらいたいという方は多いのではないでしょうか。
安いから、時間がないから、肩が凝っているだけだから、色々な理由があると思います。
肩だけ揉むとどうなるか
ところで肩だけ局所的に揉んでもらったらどうなるでしょうか。
肩の周囲を揉んでもらうと確かに一時的には楽になりますが、ほぐれた筋肉のところだけ血液の流れが良くなり、流れた血液が首を通じて頭に行き、頭痛を起こしたり、血流が良過ぎて揉み返しを起こしたりして逆効果です。
もし歯科医院で抜歯をしてたら肩や首周りだけ血流が良くなり、歯を抜いた歯茎からひどい出血を伴うことがあるので注意が必要です。
按摩とマッサージ
筋肉を揉み解すのは“按摩（あんま）”の手技になります。
血液やリンパ液など体液を手足の先から体の中心へ押し流すのは“マッサージ”の手技になります。
似ているようで少し違います。
普段皆さんが凝りをほぐしてもらっているのは按摩ということになります。
本来であれば、法律上は「あん摩・マッサージ・指圧師」という国家資格が必要です。
私は専門学校に通い国家試験を受けてパスしていますので、ちゃんと按摩、マッサージ、指圧が行なえますし、医師の同意書があれば、健康保険でマッサージを行なうことも可能です。
患者さんを骨折させたり揉み返しを起こさないような手技の勉強を、専門学校の実技授業でみっちり教わりました。
体の中から根本治療
慢性的な肩こりや腰痛は体の中、つまり内臓の不調や血流の不全、自律神経の不調、生活習慣や運動不足、食生活、気候の影響など様々な要因がからみあって起こるものです。
ですから、本当に肩こりや腰痛を治したいとお考えであれば、体の中からじっくり調整していく鍼灸治療が一番良いと考えています。
薬を使わない治療方法ですし、凝り固まった筋肉を揉み解して終わりという対処療法ではなく、原因を突き止め、根本から改善していく方法ですから、長い間生き残った治療方法で数千年の歴史があります。
もちろん肩こりや腰痛だけでなく様々な疾患に対応してきた歴史があります。
適応疾患をご覧いただければわかって頂けると思います。
揉みほぐしてもらうなら全身を
短時間で筋肉を揉み解すと刺激が強過ぎて痛い時もありますし、悪化させることもあります。
ぎっくり腰の時は揉んでしまうと悪化するばかりでいっこうに楽にはなりません。
その点鍼灸治療だとぎっくり腰の場合は１〜２回で普通の生活が出来るようになります。
もし肩こりがひどいとしても、出来る事ならある程度時間をかけて腰・背中から脚も含めてゆっくり丁寧に筋肉をほぐしてもらうことをお勧めします。
また、自分の体を他人にあずけるわけですから、「あん摩・マッサージ・指圧師」という国家資格を持った人を探していただけると幸いです。
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整体指圧マッサージの他、主に鍼灸治療を行なっています。
