暑い日が続いていますが、水分補給をされていますでしょうか。
しかし、ただ水分補給だけすれば良いというものではありません。
自発的脱水について理解し注意しましょう。

水を飲むだけでは不十分!?

人間の体は体重の60%が水分だと言われています。

そして、生き物は殆ど全てが水分を保持することで生きています。人間も同様です。

人間の血液やリンパ液の中にはナトリウムをはじめ、様々な物質やたんぱく質、脂質などが溶け込んでいます。

水だけを飲んでも体の水分が十分には回復しないことがあります。

身体に水分を補給するときに、水だけをとると逆効果になる場合があります。

自発的脱水とは

自発的脱水の仕組み水だけを飲み続けると、体液の濃度を一定に保とうとする身体の働きによって、過剰な水を尿として身体の外へ出してしまいます。

そのため、身体の水分量が十分に回復できない現象(自発的脱水)が起こるのです。

脱水した時に水分だけを補給した場合、体液の濃度をこれ以上薄まらないようにするために、脱水から回復していないのにのどの渇きがおさまり、水分不足を自覚できなくなる危険もあります。

そして結果的に体液が不足してしまいます。

これが自発的脱水です。

脱水時は水分と一緒に適量の塩分をとることが必要です。

何をどれくらい摂取すれば良いか

例えば、水1リットルに対して、塩を3グラム、砂糖を30グラムとることが一つの目安になります。

味気なくて飲みづらいと感じるのであれば、レモン汁を入れるなど工夫をすれば良いでしょう。

ところで、スポーツドリンクを飲んでいる人も多いかと思いますが、一般的なスポーツドリンクはナトリウム濃度が低い一方で、糖分がとても高い飲み物になっています。

体液の濃度とは異なる液体ですので、飲み過ぎない方が良いと思われます。

病的な脱水時には経口補水液を用いるようにしてください。

こちらの記事も参考になさってください。

大量の水を一気のみしないように – 水中毒・低ナトリウム血症

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