腰痛と蕁麻疹
話を聞いてみると腰痛だけでなく便秘もあり蕁麻疹(じんましん)もあるそうです。
蕁麻疹は皮膚科を受診して毎日のように薬を飲んでいるということでした。
慢性蕁麻疹かもしれません。
初診時の主訴は腰痛でした
最初治療に来られた時は、腰痛と便秘のことをお聞きしてたので、腰痛と便秘に対して内臓の働きを整えるように治療をしました。
二回目の治療の時に話を聞くと、腰痛だけでなく蕁麻疹もあって薬を飲んでいるということでした。
腰痛と便秘と蕁麻疹は一見なんの関係も無さそうですが、実は関係があります。
便秘と蕁麻疹も治った
前回の治療で、腰痛だけでなく便秘も治り、蕁麻疹も治ったそうです。
ただ、一週間しか持たなかったそうです。というのも、原因が毎朝のパン食とおやつに甘いものを食べ、運動不足だからです。
リーキーガットシンドローム(症候群)かもしれません
便秘が原因で腰痛になることがありますし、リーキーガットシンドロームで皮膚疾患が出ることがあります。
(私は医師ではありませんので、病名をつけて診断することは出来ません。)
リーキーガットシンドロームを日本語に訳すと「腸管浸漏症候群」となります。
これは、腸壁に炎症が起きる症状で、腸粘膜に一般的な消化物以上のものが通るような大きな穴が開いてしまい、そこから本来は腸壁の粘膜がブロックしてくれる大きい分子のバクテリアや毒素、未消化の食物が血液に放出されてしまっている状態のことです。
原因として、薬剤、カフェイン、アルコール、酵素欠乏、精製炭水化物食品の過剰摂取、重金属の蓄積、避妊用ホルモン(ピル)、遅延アレルギーによる腸壁炎症(砂糖、小麦、卵、牛乳が多いとされています)、セリアック病(小麦アレルギーの原型とされています)などがあげられています。
このリーキーガットシンドロームでも便秘や下痢、過敏性腸症候群が起こることがわかってきているそうです。
また、過敏性腸症候群を患っている人はパニック障害を併発することもわかってきてるそうです。
予防・改善としては、精製漂白された白米、小麦、砂糖を避け、イースト菌を使用した食材はほどほどにする、乳製品は避ける、などです。
運動不足・生活改善は難しいですが妥協点を見つけましょう
仕事が終わるのが遅く、帰宅は暗い夜道になるので毎日原付自転車で帰られているそうです。
最近は物騒ですから仕方ありません。
せめて朝だけでも歩いてもらうように、仕事場の最寄り駅から一つ手前で電車を降りてもらって、職場まで歩きませんかと提案しました。
それから、胃のもたれもあり、背部にそういう状態が現れていました。帰宅が夜遅く、晩ご飯も遅いのに無理やり朝食を食べているような感じです。朝食を無理に食べないとか、食べても少しにするとか、晩ご飯を少なめにするなど、どこかで妥協点を見つける必要があると思います。
いきなり生活を変えていくのは困難ですが、少しずつ変えていって頂くように話をさせて頂きました。
東洋医学的に考えると
五行色体表をご覧頂くとわかるのですが、脾胃は肌肉を主り、肺大腸は皮毛を主るとあります。
ですから内臓の調子が悪くなると皮膚に疾患が現れたりするということになります。
また、手の陽明大腸経の経絡の中に「肩髃」という経穴(ツボ)があるのですが、これはよく蕁麻疹を初めとする皮膚疾患の治療に使われる有名な経穴です。
大昔の人はレントゲンやMRIが無くても体のことをよくわかっていたのではないでしょうか。
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