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今日のテーマは「ニルスのふしぎな旅」です。
1980~81年にかけてNHKでアニメ化され放映されたので、子供のころ毎週見ていたという方も多いのではないでしょうか。
今日はそんな『ニルスのふしぎな旅』の作者であるセルマ・ラーゲルレーヴの生誕155周年だそうです。
セルマ・ラーゲルレーヴは1858年11月20日、スウェーデンに生まれました。
1885年から1895年まで女学校で教師として勤めた後、1906年に『ニルスのふしぎな旅』を著します。
1909年には女性初のノーベル文学賞受賞者となったそうです。
彼女の代表作である『ニルスのふしぎな旅』は、ニルス少年による冒険物語です。
そのあらすじは、次のようなものです。
ニルスはいつも動物をいじめてばかりいた子どもでしたが、ある日いたずらをしようとした妖精に魔法をかけられ、身体を小さくされてしまい、ニルスは動物たちから復讐されそうになります。その時、ちょうどそばにいたガチョウのモルテンの背中に飛び乗り脱出します。
そして、ガンの群れに合流し、はるばる北のラップランドを目指すという物語でした。
実はこの話にはある意味が隠されているそうです。
ニルスは、ラップランドへ向かう途中で様々な経験をし、人間的にも成長していきます。最後には魔法が解けてめでたしめでたし・・・というお決まりのストーリーです。
しかし、ニルスがラップランドへ向かう途中、スカンディナビア半島各地の美しい自然を訪ねますが、読者はこれを通じてスウェーデンの国土や地理について学ぶことができるようになっているというものです。
物語を通じてナショナリズム=愛国心を養うことができるという仕組みであるというわけです。
NHKのアニメを見ていたという方も、まさかそんな裏事情があったとは気づきません。子どもでしたし、日本人でしたから。
作者ラーゲルレーヴの生誕155周年記念に、『ニルスのふしぎな旅』を今一度読み直してみてはいかがでしょうか。
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