今日は新しいテーマとして音楽の話をします。
私が音楽を意識し出したのは幼少の頃でした。父親がクラシック音楽やスウィング・ジャズが好きで、よくレコードをかけていたのを聴いていた記憶があります。特にチャイコフスキーの「白鳥の湖」が好きでしたが、逆にムソルグスキーの「禿山の一夜」が大嫌いでした。
出だしのメロディーがオドロオドロしく、子供心にとても恐がっていました。
Wikipediaでそのイントロを聴く事が出来ますが、今でも「禿山の一夜」のイントロを聴くと当時の事を思い出し、少し恐い感じがして心臓がドキドキします。
「禿山の一夜」は小さなEPレコードでしたが、ジャケットのイラストには小さな悪魔のようなものが走っているのか踊っているのか沢山描かれており、それさえも怖くて気持ち悪くて見るのも嫌でした。
一方、「白鳥の湖」は、やはり有名なオーボエがソロで主旋律を吹く「情景」(第2幕・第10曲、第14曲)が一番のお気に入りでした。
”白鳥”という言葉に勝手な憧れを抱いていたようです。
「白鳥の湖」に関する話題としては、「ブラック・スワン」という映画でしょうか。
その次に思い出深い出来事は、小学生の高学年の頃にFMラジオで聴いたビートルズとの出会いでした。
当時は70年代だったと思いますが、すでにビートルズは解散しており、クイーンやニール・ヤングなどの歌もラジオから流れてきていました。それまでビートルズの音楽を聴いた事がなく、曲名も歌詞も、どういうグループなのか、どういう名前のメンバーなのか、全くわかりませんでした。日本公演に来た時に、日本にファンが多くいる一方でマスコミに叩かれていた、ということも後から知りました。
中学生時代はビートルズ一色でした。最初に親に買ってもらったLPレコードが「Rock’n’Roll Music」という2枚組みのアルバムでした。
歌詞カードの付いた国内版は高かったので、歌詞カードの付いていないイギリスからの輸入盤を買ってもらいました。毎日毎日すり切れるくらい聴いていましたが、「Revolution」というハードロック風な曲や「Helter Skelter」といったヘヴィ・メタル風の曲は、歪んだギターの音が嫌いで飛ばして聴いていました。
今はハードロックでも何でも聴いている、というか今でもハードロックが好きな自分には考えられないですが、近所の人の事を考えるとハードロックを大きな音で聴くのは迷惑かと思ったり、父親の影響で歪んだ音でない方が良いと思っていたのです。
ジャケットのイラストが面白く、両手で持っているような感じを演出しています。
裏を見ると透明の板に描かれたような感じで、二つ折りのジャケットを開いても同様に両手で持っているようないらうストでした。
外国の空気というか臭いというか雰囲気を感じていました。
中学生時代はビートルズ一色と言っていいほどはまっていて、ビートルズに関する詩集や伝記といった本を読みまくり、わざわざノートの左ページに英語の歌詞を書いて右に日本語訳を書いて歌の内容を理解しようと努めたり、英語の勉強になると思って歌詞カードを見ながら歌ったり、覚える努力をしてました。
実家を処分したときに持っていたLPレコードを全て処分してしまいましたが、残しておけば良かったと悔やんでいます。