神戸市灘区六甲道駅近のリンゴ健康院です。鍼灸治療を主に行なっています。
びっくりしなくても腰が抜ける
腰痛をお持ちの患者さんが来院されたときに「腰が抜けそうな時がある」と仰ることがあります。
非常に驚いたときに「腰が抜ける」という表現が使われることがあります。
あまりにも驚いて足腰の力が抜けてしまい、立てなくなり尻餅をついたり、座ったりしゃがんだ姿勢から立ち上がれなくなるという状態を表しています。
驚かなくても腰が抜ける?
だるま落としのように腰が抜けてしまうわけではありません。
例えば、椅子から立ち上がろうとしたら腰がふわふわして定まらないとか、腰に力が入らないという状態です。
それでは何故そういう状態になるのでしょうか。
腰を支えているのは腰にある筋肉だけではありません
腹筋(腹部の筋肉)や殿筋(臀部の筋肉)、そして太ももの付け根にある筋肉も体を支えています。
普段から腰痛がひどく我慢していると、この太ももの部分が絶えきれず力が入らなくなります。
また、しゃがむような姿勢を長時間続けていても同じ状態になります。
内臓の調子が悪くても現れますし、冷えてもなります。また、普段からあまり運動できなくて筋肉が弱っていても起こりやすい症状です。
ここにも経穴(ツボ)があります
大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)という筋肉や腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)という長い靱帯が付着する場所です。
ここには「居髎(きょりょう)」という経穴(ツボ)があります。
居髎は少陽胆経の経穴ですが、胆と肝は表裏関係なので、ストレスや飲酒、食べ過ぎや冷えた体をたためようとすることなどが肝の負担を増大させると胆経に病状が現れる場合があります。
そうなると、この辺りに痛みがでたり筋肉が本来の力を発揮できなくなります。
では居髎に鍼をすれば良いかというとそうでもありません。
下手にここだけ鍼を打ってしまうと筋肉が緩みすぎて、腰が抜けそうな感じが悪化して更に立てなくなることがあります。
奥に肝の経絡が流れています
居髎は胆の経絡ですが、この奥に肝の経絡が流れています。ですから、先に述べたように肝経に不具合があっても表裏関係にある胆経に症状が出てくるのです。
肝の経絡は男女とも生殖器を通っているので、女性の場合はストレスから月経不順になったり、小麦粉や砂糖の摂取過剰で血液中にインスリンが増え、結果的に卵巣から男性ホルモンが増えることでも婦人科系疾患が起きたりします。
そうなると生活を見直して改善したり、内臓の調子を整えなければ、いつまでたっても腰痛は治りません。
ですから、骨盤矯正したら腰痛が治るというわけでもありません。
まず、どうして腰痛を起こしたのか、腰やお腹周りの筋肉の緊張を取るようにして、ちゃんと体を支えられるように筋肉の調子を整えて、それらのバランスを考慮に入れて治療にあたらなければ、きちんと立ち上がる体にすることができないのです。
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