最近寝違えの患者さんが多くいらっしゃいます。
暦の上では春ですが、まだまだ気温が低いからでしょう。
体の中心は温かいのですが、体の表面や手足・首・頭などが冷えるせいで
筋肉の緊張が強くなります。

首にマフラーを巻いて寒さを防ぐのも大切ですが、
意外と「耳」を出しっぱなしにしている方が多く見受けられます。
耳にも大切な経穴・経絡があり、
目の周りから頭・耳を通って足先まで繋がっています。
耳を冷やす事で体が冷えてきます。
ですから、耳まで隠れるような帽子を被るか、
イヤーパッド(耳当て)を使って耳を冷やさないようにしてください。
もちろん、潜在的に肩こり・首のこりがある人がなりやすい症状です。
肩こりや首のこりは、早めに治療しておく方が良いです。

また、新生児にも関わらず毛糸の帽子をかぶせていない方を見かける事があります。
新生児は頭の天辺の骨がふさがらず、頭の先の皮膚の下に直ぐ大脳がある状態です。
(その部分を「大泉門(だいせんもん)」と言う名称で呼ばれています。
新生児の頭頂部を決して強く押さないようにしてください。)
ですから寒い冬に帽子をかぶせずに外出すると、脳が直接が冷えて血行不良となります。
必ず帽子をかぶせてあげてください。

春はもうすぐそこまで来ています。
インフルエンザの患者さんもチラホラと話をお聞きします。
どうぞご自愛下さい。