昨日からニュースに取り上げられている、無資格者(国家資格を持たない人)のベビーマッサージ(画像ではマッサージではなく首を捻っていました)で乳児が死亡したという話は、昨日のブログにも再掲載しましたので、逮捕されたことに関してはここでは割愛します。
今日は、なぜ多くのお母さん方がそのNPO法人に行かれたのか、という理由を考え調べてみました。
それは、乳幼児のアトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー症状で悩んでいるお母さん方が大勢いらっしゃったということです。

一般的に良く知られているのは、ベビーマッサージですが、アロマオイルが光毒性を持つことも考えられるので気をつけたいものです。せっかくのマッサージが皮膚炎を悪化させては問題です。
また、あちらこちらでベビーマッサージのイベントが開かれているようですが、母親が乳児に施術をすることになっていて、講師が赤ちゃんに施術するわけではありません。そういう意味では講師側の責任回避なのかもしれないと思うのです。
親子のスキンシップのために、という名目でベビーマッサージをされているようですが、普段から抱っこしたり声かけしたりしてあげれば、十分なスキンシップ&コミュニケーションになると思います。

それでは、お子さんのアトピー性皮膚炎や喘息で悩んでるお母さんはどうすればいいのでしょうか。

当院では、「小児はり」(小児鍼(しょうにしん)と呼ぶこともあります。)を行なっています。

ローラー鍼

主にこのようなローラー鍼を使います。体に刺す鍼ではなく、皮膚の上を転がして刺激を与えます。当然ながら全身にある経絡を考慮に入れて施術することになります。他にも体に刺さない、ツボ(経穴)を刺激する棒の様なものもあります。薬を使いませんから安心です。

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当院の小児鍼を受けられない遠方にお住まいの方に対して、ご自宅でできるのことは、まずハグをしたりキスをしたり、子供を抱きしめて子供の心を落ち着かせ、心身ともに安心感を与えることが大切だと思います。
そして、アトピー性皮膚炎や喘息等の症状は、食物アレルギーに起因することが多いので、母乳を与えている間はお母さんの飲食物、離乳食になってからは、お子さんの飲食物に気を配る必要があると思います。

私の子どももアトピー性皮膚炎になったり喘息になったことがありますが、ある時に医師に相談し食物アレルギーがわかってから食事制限を行ない、私が鍼灸治療をしてから先の症状が改善されました。ただし、人によってアレルゲンは異なります。私の子どもは小麦粉や牛肉・乳製品でしたが、知り合いの話では、椎茸(しいたけ)で起きたお子さんもいますし、南国の果物で起きた大人の方もいらっしゃいます。

そして、汗は尿に比べると毒素を出す力が強いので、可能であれば運動させるなりして汗をかくようにすることと(勿論水分補給は必要です)、生野菜を摂取して腸の掃除をさせ、植物の酵素を取り消化を助けてあげることが大切です。
「腹も身のうち」というように、皮膚と胃腸の内壁は地続きですし、腸内環境が悪ければ腸内にある毒素をそのまま吸収することも考えられます。

東洋医学的には、五行論でも書いたように、胃・大腸はそれぞれ、肌肉・皮毛と関連していますし、大腸は肺と表裏関係ですから、胃腸を綺麗にすればアトピー性皮膚炎が改善したり、喘息が改善すると考えられています。

(西洋医学的な胃腸と健康については、後日書きたいと思います。)

小児はりをご存知ない方も多いと思うのですが、大阪では割と多くの方がご存知で、大阪出身の妻は子供の頃にしょっちゅう「癇の虫」で小児鍼に連れて行かれたと言ってます。痛くも痒くもないので、施術後のご褒美のおせんべい欲しさに喜んで行っていたそうです。(笑)
(昔はそういうのどかな時代だったのですね・・・。)

遠方にお住まいの人は、「小児はり」が体に刺さない鍼やローラー鍼を使う施術ですので、ぜひお近くの鍼灸院にご相談下さい。

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