ぎっくり腰になっていませんか?
チラホラとぎっくり腰の方がいらっしゃいます。
先日来られた患者さんも「ぎっくり腰の一歩手前」になられたそうです。
朝起きて顔を洗おうと前かがみになったときに、”ギクッ、ピリッ”っという痛みが腰に走ったそうです。
なんの原因もなくいきなり”ぎっくり腰”にはならないので、昨日何かなかったかお聞きしましたら、謝恩会があり少しビールを飲まれたそうです。
数年前もビールをよく飲まれる方が、洗濯物を取り込もうとして腰をひねった時に”ぎっくり腰”になったことがあります。
ぎっくり腰にも原因があります
今は卒業式や謝恩会、送別会や歓迎会が続いたりします。もうすぐお花見に行かれる方もいらっしゃるでしょう。
そういうときに冷たいビールをたくさん飲むと胃腸が冷えます。
胃腸にも筋肉があって、食べ物を細かくすりつぶして下へ下へと運ぶために働いています。
当然血管があって胃腸を体温に近い状態に保ち消化酵素が働くようにしています。
例えば頭から氷のように冷たい水を浴びたらどのような感じになるでしょうか。
たとえ夏でも体がガタガタ震えるくらいに冷えると思いませんか?
それと同じことが胃腸で起きているわけです。
ですから冷たい飲みものを沢山飲むと胃腸が冷えて消化に負担がかかります。
その負担が”内臓体性反射”を起こし、腰や背中の筋肉の緊張という形現れます。
それがここで言うところの”ぎっくり腰”の原因と結果ということです。
ビールだけが原因ではありません
もちろん冷たい飲み物全てがぎっくり腰の原因ではありません。他の要因でもなることがあります。
例えばストレスから胃腸の働きが悪くなって腰痛が出る場合もありますし、食べ過ぎが続いた時や寝不足が続いても腰痛が起こることがあります。
潜在的に腰背部の筋肉が固くなっているときに、普段元気なときは大丈夫な動きでも、悪い状態の筋肉に負荷がかかって”ギクッ”となる場合があります。
この次に危ないのは梅雨のころ
次にぎっくり腰が多い季節は梅雨ごろです。
梅雨になると蒸し暑くなってきてビールが美味しいと感じるときで、飲み始める方が増えてくるからです。
出来るだけ冷たい飲み物を一度にたくさん飲まないように控えめにしてください。
それがぎっくり腰の予防になります。
ぎっくり腰になったら安静第一です
ぎっくり腰になってしまったら安静第一です。もし湿布するならば冷湿布で温めないようにしてください。
アイシングするならば5分程度で、あまり長時間冷やしすぎないようにしてください。
1週間ほどして少し動けるようになって、痛みが引いてきたら温めた方が筋肉が動きやすくなり楽になります。
もし往診が必要あればお伺いします。ぎっくり腰の時は鍼治療が即効性があり効果的です。
下手に按摩やマッサージをすると症状を悪化させます。絶対に揉まないようにしてください。
腰だけ鍼を打っておしまいにはしません
当院では腰が悪いからといって腰だけ鍼を打っておしまいにはしません。
きちんと体全体をみて状態を把握し、胃腸など内臓の働きを整えるようにしてから、腰の治療を行ないます。
もし腰だけに鍼を打っておしまいにしてしまうと、良い状態を保つことが難しく再発する危険性が高いのです。
ぎっくり腰になってからだと身動きがとれません。
少しおかしいなと感じたら早めに治療するように心掛けて下さい。
我慢はよくありません。往診が必要であればお伺い致します。