昨日、映画を観てきました。
今話題の「永遠の0」です。
一部の人達には戦争礼賛映画のように酷評されていますが、決してそういう映画ではありません。
実は小説はまだ読んでいませんが、読んで子どもたちにも読ませたいと思いました。そして映画ももう一度観たいと思わせる作品でした。
この映画は決して戦争礼賛の映画ではありません。先の戦争で亡くなられた方々やその関係者が、どれほどの思いをしながら死んでいったか、生き延びていったか、そしてその思いに心を閉ざし口を閉ざした人が多くいたのかを思いました。
今一度戦争があった事実、その影響で辛い思いをした事実、色んな人生を送ってきた事実、そしてその人達のおかげで今平和に先進国の一員として生きていられる事実を再確認しなければならない映画だったと思います。
私の父は昭和9年生まれで、すでに他界していますが、生前に、「食べるものもろくに手に入らず苦しく辛い貧しい世の中はもうごめんだ」と言っていました。映画を観た時に、本当にその通りだ再び思った次第です。
父は大空を飛ぶ米軍機を見て、これは日本はアメリカにはかなわないと思ったそうです。そして、戦後の資源の無い日本で、なんとか技術を高めてよりよい製品を作りたいとエンジニアの道を歩んだのでした。
今の日本は、食べ物や様々な商品が溢れ簡単にそれらを買う事が出来ます。
拳銃もない平和な、そして戦争の傷跡も見えなくなっている日本の社会で、自分のことばかり考え、自分さえ金が手に入れば良い、自分さえ幸せであれば良い、という人ばかりが増えていく現在、この映画を通じて、生きる事や死ぬ事、戦争と平和、自分と他人や社会との関わりを考え直す、良いきっかけになればと思います。
私たちが普段何気なく乗っている電車や車、住んでいる家や歩いている道路、着ている服や食べているものなど、会ったこともない人達が一生懸命働いたおかげで出来ていますし社会が成り立っています。たとえ服のボタン一個でも人が作っていますし、本一冊でも届けてくれる人がいるから読む事が出来ると思うのです。
普段、目に見えるものばかり気にしますが、目に見えないその先を考える事が大切なのではないかと思います。
この映画のホームページには映画を観られた方々がコメントを書き込める掲示板が設置されています。
そちらもどうぞご覧になってください。また、映画をご覧になっていない方は是非映画ご覧になってください。
お勧めします。
最後に、原作の百田さんと映画に関わった監督さんや俳優さん、スタッフの皆さんにはこの場をお借りしてお礼を述べたいと思いました。
ありがとうございました。
次は原作を読みたいと思います。
映画『永遠の0』のホームページはこちら